庄原市田園文化センターでの倉田百三文学講座初日。
『出家とその弟子』の原点について、地元のご住職からお話をうかがいました。百三の地元ならではのエピソードや、親鸞研究の歩みを交え、作品の背景を解説してくださいました。第一幕のモチーフとなった枕石寺(ちんせきじ・作品中では「ちんしゃくじ」)に興味を覚えました。機会があれば訪ねてみたいものです。
倉田百三の周辺には「英学の気(け)」が漂っていますが、来月には英訳された作品を私の講座で扱う予定。(講座案内(PDF)へのリンクです)
そちらのヒントもたくさん頂きました。
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庄原市立図書館
【英学徒の隠れ家日記より】
庄原市田園文化センターは、市の図書館と、倉田百三文学館、歴史民族資料館からなる複合施設。講座が始まるまでの間、充実した蔵書のならぶ書架をうろうろしながら、一冊の本を借りました。
・小田光雄『図書館逍遥』編書房, 2001.
図書館をめぐるエッセイというのは読んで楽しいですね。前に「隠れ家ってどこ?」という内容のブログを書きましたが、あるときは研究マインドをもって、またあるときはぐうたらモードで、静かに本に囲まれて時を過ごせる図書館というのは、どこでも僕の隠れ家だなあと思います。