英学史:中国・四国支部ニューズレターNo.55

日本英学史学会中国・四国支部ニューズレターNo.55を発行。週末にウェブ配信、週明けに発送を終えた。
http://tom.edisc.jp/eigaku/
末尾のコラム「広島英学史の周辺」(21)

県立広島大学庄原キャンパス図書館に寄贈していただいた故妹尾啓司先生旧蔵書のうち、図書登録されなかった書籍は、馬本研究室で保管しています。その中に『広島県小学習字帖 高等科』(五・六・七)があります。この明治27年発行の習字手本帳の奥付を見ると、発行「庄原 森 晋三」、発売店広島市平田屋町 森盛文堂支店」と記されています。明治期以降、広島県北地域の教育・文化を支えた森書店が広島市に進出していたことを知り、調査を始めました▼平田屋町は現在の立町と本通のあたりだそうです。「町」の字は「田」の下に「丁」と書く「甼」。英学史研究には、「動用字」の知識も欠かせませんね。「木」の下に「公」を書く「松」を思い出しました▼猛暑が続いています。どうか皆様ご自愛ください。(馬)

◆◆
「動用字」について問合せを受ける。この用語は広辞苑にも見当たらず、手元の辞書では唯一『新明解国語辞典』が初版以来この語を見出し語として挙げている。
◆◆
今日は原爆の日