英教史:月報227号

日本英語教育史学会月報227号を発行。会員へのウェブ配信と郵送版の発送を終える。ふう。

学会ウェブサイトでは、月報の一部を非会員にも公開している。今回の表紙ページバックナンバー。学会のサイトは地味だけど、会員数が着実に増えているのが嬉しい。

ときどき、「教えて!」風のサイト上で、レポート課題に苦労している学生さんから、英語教育の歴史を調べるサイトを求める声が挙がる。親切な方は、その回答として我が学会のサイト(ときに旧サイトのURL)を紹介してくれている。検索の際に「英語教育の歴史」ではなく、「英語教育史」としてくれれば、簡単に学会サイトへたどり着けるのだけれどね。

さて、今回の月報の Editor's Box。

話題の『外国語学習の科学:第二言語習得論とは何か』(白井恭弘著、岩波新書、2008年)を読みました。Gardnerの動機付け、Corderの誤答分析、AsherのTPR、Krashenのインプット… 学生の頃から英語教育学・応用言語学を学ぶ中で触れた理論や実践が、私の頭の中で「第二言語習得」というキーワードのもとに収斂し、分かり易く整理されていく、そんな感想を持ちました。筆者の提案する「効果的な学習法」の多くは、古くから実践されているもの。英語教育史研究との接点も多いように思います ▼立春を過ぎ、寒さも和らぎ始めました。3月は恒例の広島例会。皆様とお会いできますことを楽しみにしています。(HB)

来月の例会案内はここ