講演会終了、そして京都へ

 先週末、庄原英学校設立125年記念講演会を終えた。人前で話をすると、後から後から「こうすればよかった、ああ言えばよかった」と反省ばかりだが、今の私の研究の一端を多くの方々に聴いていただく機会が与えられたことに、心から感謝したい。
 私の研究対象である森修一の「独案内」にゆかりの方々と、ゆかりの場所を訪ねることができた。望外の喜びだった。また、このブログでちょっと書いただけなのに、研究仲間が広島や呉から何人も、わざわざ駆けつけてくださった(新聞報道の力を再認識した)。同僚の姿もあった。そして、地域の講座などにいつもご参加くださる多くの市民の方々が、今回も足を運んでくださった。
 今回メインの講師を務められた先生は、文化の発信のあるべき姿をいつも示してくださる。大学図書館の仕事に関わるようになった私は、地域の図書館長の先生から多くの示唆を与えられている。何より、同窓というご縁でいつも声をかけてくださる先生は、この地での私の研究基盤を支えてくださるとても頼もしい大先輩だ。感謝の言葉もない。
 歴史の研究を続けながら、いつもこうした「ご縁」の有り難さを感じる。今回も、いろいろな偶然の中で、多くの人との出会いがあった。こんな幸運があっていいのかな、と思う瞬間もあった。いつも祖父母の「墓参りをせい!」と尻を叩いてくれる人があるが、そのお陰かな、とも思う。どうもありがとう。
 「すっかり庄原市民になって、溶け込んでますね」というメールを頂戴した。伝統あるこの地の学習熱に負けないよう、これからも地域の皆様とのご縁を大切に、英学の歴史を研究していきたいと思う。
 と、書いていたら、日付が変わってしまった。今日は京都での研究例会。紅葉の美しい京の都で、大いに刺激を受けたいと思う。
 月曜日は庄原の英学にゆかりの深い関西学院図書館で資料収集を予定している。今回の関西出張も楽しみの連続だ。