英学史:今年度支部総会、第一回研究例会終了

昨日は今年度の支部総会と第一回研究例会
今年も無事に『英學史論叢』を発行することができた。編集を担当して7回目の号。毎回神経を使ってクタクタになるが、完成品を手にするととても嬉しくなる。
総会に続く研究例会では、まず、豊富な資料で戦前の学習雑誌『上級英語』と旧制高校受験の様子を浮き彫りにする、実に分かりやすく楽しい発表を聞かせて頂いた。
続いて新指導要領を巡るシンポジウム。私はコーディネータとして「時の番人」に終始したが、パネリスト各氏のテンポよい提案と、フロアから紙面で寄せられた質問の数々により、幅広く興味の尽きない議論が展開され、あっという間に時間が過ぎてしまった。もっと時間をかけ、フロアの生の声を拾うことができれば良かったのに、などと反省は尽きないが、この会ならではの色が出せたシンポジウムであったと思う。
これからの問題を語るとき、歴史的な視点がどれほど議論を豊かにしてくれるか、改めて実感した例会だった。
関係の皆様に、厚くお礼申し上げたい。