2008-01-01から1年間の記事一覧

大晦日の夕日

【英学徒の隠れ家日記より】 太田川の向こうに夕日が沈んでいきます。今年も忙しくて楽しい、充実した一年でした。支えてくださった皆様に感謝です。 「今年こそは」と誓いながら、積み残した宿題もたくさん残っています。来年も、牛歩ながら着実に、仕事を…

英教史:月報226号

日本英語教育史学会月報226号を発行。表紙ページはこちら。 (バックナンバーサイトはこちら) 今回の「EDITOR'S BOX」です。 私たちに関係の深いニュースが師走の後半に飛び込んできました。『英語青年』の休刊と、新しい高等学校学習指導要領案の公表。例…

英教史:第217回例会

昨日は、日本英語教育史学会第217回月例研究会。これまでの英語排斥論に、エスペラント語の採用論を絡めた、面白い発表だった。 言語そのものや社会、思想など、様々な視点から興味深いコメントが続いた。言語教育をマクロに捉える機会となり、また、この学…

バベルの図書館への、ささやかな挑戦

昨日から東京。国立国会図書館で調査をする。この巨大な図書館で、自分のテーマに関わる資料をどう引き出していくか。その道筋が、毎回少しずつ分かってくるのも楽しい。 今回は議会官庁資料室に入り、近現代の史料や、ずらりと並んだ官報などに当る。雑誌タ…

学校史から見た広島の英学

というタイトルで、今週金曜日の1限に授業をする。「地域の理解」というオムニバス授業で、去年に続き1コマだけ担当することになった。 昨年は「庄原英学校130年」と題して行ったが、他キャンパスへの遠隔配信は初めてのこと。公開授業なので遠く離れた同…

英学史:第59回支部例会終了

土曜日は今年度第2回(通算59回)の研究例会(プログラムはここ)。新しくてとてもきれいな会場で、人数は少ないながら、大変盛り上がった例会でした。 私の発表は、故妹尾啓司先生から寄贈して頂いた旧蔵書「妹尾文庫」(以下「文庫」)について。昨年ご遺…

まんが図書館

【英学徒の隠れ家日記より】 週末は、まんが図書館。ここのところ、よく足を運ぶ。比治山は山全体が公園になっているような場所で、周辺の散策も楽しい。 『マンガ研究』という研究誌を借りて読む。 ここに論文を発表する専門家が同僚にいて、ときどきマンガ…

英教史:月報225号

日本英語教育史学会の月報225号を発行し(表紙ページはこちら)、ウェブ配信と郵便での発送を終えました。 今回のEditor's Box。 荒俣 宏『データベース夜明け前』(ジャストシステム, 1992)を読むと、何十年も前から優れたデータベースが稼働し、壮大な構…

雪かき

【英学徒の隠れ家日記】今週半ばに寒くなる、という予報は先週のうちにチェックしていたが、今朝になって、「今夜から寒い」という情報。夕刻にはみぞれのような雪が降り出し、夜になって帰ろうと思ったら、車には雪がベッタリ張り付いておりました。 今シー…

英教史:第216回例会/Suicaを飲む機械

日本英語教育史学会第216回月例研究会が終了。参加者はやや少なかったが、非常に密度の濃い、充実した会となった。 共通一次試験の導入から現在に至るまでの、大学英語教育が抱える諸問題がテーマ。国際法・政治・経済などの視点を織り交ぜながら、問題の所…

英学史:ニューズレターNo.56

日本英学史学会中国・四国支部のニューズレターNo.56を発行し、ウェブ配信と郵便での発送と終えました。 末尾のコラム「広島英学史の周辺(22)」です。 長崎高等商業学校教授・武藤長蔵博士は、経済学史、鉄道論、交通論などの講義の際に、いつも数十冊の洋書…

勉庫?

【英学徒の隠れ家日記より】 週末になると何回か、短い時間を過ごすこじんまりした場所がある。目の前には写真のような貼紙があって、しばし言葉についての思いを巡らす。 小学校3年生で学習する漢字が画数順の音読み順に並ぶ。特定の漢字に注目すると、そ…

英教史:月報224号

日本英語教育史学会の月報224号を発行し、ウェブ配信と郵送を終えました(表紙ページはこちら)。今回のEditor's Boxです。 広島に生まれてヒロシマを知らない人が多いように、長崎の人が皆ナガサキを知っているとは限らないだろう。ましてやフェートン号だ…

次の例会

この連休は、長崎大会の余韻に浸りながら、会員への通信物や、次の例会の準備を進めている。 日本英語教育史学会の11月例会は、今月の16日(日)に東京で(詳細はこちら)。連休明けには月報を発行する予定だ。日本英学史学会中国・四国支部のほうは、今年度…

平和公園

【英学徒の隠れ家日記より】 先週末は学会のため長崎で過ごした。ここにも平和公園があることが、ちょっと不思議に思えてしまう雰囲気のこの街。でもやっぱり、平和公園には足を運ばなければと、朝の散歩のコースに加えた。(宿から近かったからね) 早朝か…

全国大会終了

長崎での全国大会が終了しました。 http://hiset.jp/zenkoku2008.htm 先週の金曜日から九州へ。 まずは九大図書館の筑紫文庫で目当ての文献を調査。職員の方には本当にお世話になりました。 土曜日に記念大会が開幕。シンポジウムに感動。日曜日には自分の発…

教育博物館/七塚原に桜咲く

唐澤富太郎『教育博物館』ぎょうせい, 1977. 写真の白い机の天板は90センチ四方。その上にある巨大な箱の中に、百科辞典サイズの4冊(上・中・下巻+解説)と、掛け軸が3本。送料2,000円の謎が解けました。 中巻には、英語のリーダーや独案内の図版も豊富…

ニューナショナル独案内 / 逃避行動

森 修一『正則ニューナショナル第一リードル独案内』を入手。明治33年に発行された第35版。表紙には35版とあるが、奥付は34版となっている。(「版」は、今では「刷」と言うところ) この著者の独案内は、年に1点くらいネットで見つかる。2003年に『第二リ…

英教史:月報223号

日本英語教育史学会の月報223号を発行。ウェブサイト上の表紙ページはここ。 長崎での全国大会「日本の英学200年記念合同大会」が近づいてきた。現地の実行委員が作成してくださったポスターが、学会事務局から届いた。今日の写真はそれ。 研究発表の準備が…

ポットスチル

【英学徒の隠れ家日記より】 責任の重い原稿が一つ終わり、ちょっとひと息入れる。やっぱりオマケに釣られてこのボトル。ポットスチルはなんだかハクション大魔王だな・・・。 神戸の続きで六甲のおいしい水を添えて。カープも勝ったので、BGMは「広島の川」…

神戸の英学

【英学徒の隠れ家日記より】 学会で神戸へ来たので、坂を上って洋館の立ち並ぶ界隈を散策。写真は風見鶏館。中に入ると遠くに海が見える。今のようにビル群が立ち並ぶまでは、港がもっとよく見えたのだろう。 港と洋学・英学の関係は深い。広島へ伝道に向っ…

学内の研究発表

研究発表会終了。http://tom.edisc.jp/hiroeigaku/現代の英語教育は、歴史に学んでいないから混迷が生じているのではないか。私自身は、歴史から学んだことを教室で活かしてきただろうか。こうした思いで情報を集めたサイトを作り、教室での活動を模索してい…

英教史:月報222号

今週、ようやく日本英語教育史学会の月報222号を発行し、会員への配信、発送を終えた。(ウェブサイト上の表紙ページはここ) Editor's Box 昨年の8月は、いつ頃月報の仕事をしたのだろうか?と考えてしまうほど、ここ数年の8月は時間に余裕のない日々を過ご…

倉田百三と庄原の英学

昨日は講演会。 http://www.city.shobara.hiroshima.jp/download/2203/dayori7.pdf 「学芸の気風」や「好学の精神」に溢れる熱心な聴衆を前に、「英学」の側から百三にアプローチする試みについて話した。 まだまだ十分に練られた方法論ではないが、英学史研…

eラーニングセミナー

eラーニングセミナーに参加した。初日はこの分野で先端を行く大学の実践例を、直接関わっていらっしゃる先生方から紹介して頂いた。お二人ともご著書やサイトなどを通じて存じ上げていたが、直接お目にかかるのは初めて。質疑応答の際には、私の質問にも丁…

集中講義終了 / 総立ちのオヤジたち

古巣での集中講義。金、土、月と、大学院の講義を5コマずつ。学会発表を何本もこなしたような疲労感が漂うけれど、ライフワークを連続して語れる場を持てるのは嬉しかった。たとえ聴衆が一人でも。 前期のテーマは「基本語」。3日間を、選定、提示、学習と…

英学史:中国・四国支部ニューズレターNo.55

日本英学史学会中国・四国支部ニューズレターNo.55を発行。週末にウェブ配信、週明けに発送を終えた。 http://tom.edisc.jp/eigaku/ 末尾のコラム「広島英学史の周辺」(21) 県立広島大学庄原キャンパス図書館に寄贈していただいた故妹尾啓司先生旧蔵書のうち…

京都は暑かった。そして「夢のつづき」

【英学徒の隠れ家日記より】 一昨日は京都へ出張。目的地への移動中、少し時間があったので、三十三間堂と国立博物館へ。京都駅から歩いたのは少々無謀でしたね。 三十三間堂は、今から30年ほど前に、中学の修学旅行で訪れている。旅行前に初めて買ってもら…

eラーニングと歴史

昨日は京都でeラーニングのワークショップ。3つの報告はそれぞれ刺激的で、他大学の取り組みを知るとても良い機会となった。 http://www.alc-education.co.jp/academic/net/workshop.html 英語教育の中で、歴史はもちろん、ICTにも興味がある。これらも…

形から入る携帯

【英学徒の隠れ家日記より】 携帯を変えた。前のはカメラとアラームとアドレス帳専用機として、これからも使い続ける予定。さっそく今回の写真は古い携帯のカメラを使用。(古い携帯では通信機能が使えないが、miniSDで画像をPCへ移動させる。今ではminiSDも…