英教史:月報226号

日本英語教育史学会月報226号を発行。表紙ページはこちら
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今回の「EDITOR'S BOX」です。

私たちに関係の深いニュースが師走の後半に飛び込んできました。『英語青年』の休刊と、新しい高等学校学習指導要領案の公表。例会に集う会員諸氏と、意見を交わしたいと思います▼1月はセンター入試の関係で、第2 日曜の開催です。どうか皆様、ご参集を▼来年が良い年でありますように。(HB)

今朝までかかって印刷・封入・発送を終え、ネット利用会員へウェブ配信。そんなわけで、今日が本当の仕事納めです。
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高等学校学習指導要領改訂案のポイントには、英語の単語数が増える、と書いてあります。
現行の指導要領は、中学900語、英語?でプラス400語、英語?でさらに500語追加、リーディングでは「中学の900+英語?の400」に900語を加える、という記述です。英語?の500がリーディングの900に「全て」含まれていることはまずないので(実際、同じ出版社の英語?とリーディングを比較すると、その新出単語の重なりは少ないものでした)、現行では「最小で1300、最大で1800」(中高の合計では、最小で2200、最大で2700)と解釈できるのでは、と思いますが。
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土日月と3日連続で、古巣の大学で非常勤講師として集中講義。テキストは伊村先生の『日本の英語教育200年』。15章構成の上、平易な文章で読者を引きつけるこの本は、この講義のテキストとして最適です。しかし内容は深く、十分に読みこなすには、言及される多くの固有名詞をはじめ、英語教育史関連用語の理解が欠かせません。その註のため、ウィキペディアへのリンク集を作ってみました(ここ)。授業で紹介した参考文献などの情報を集めたサイトとして、しばらくは更新を続ける予定。
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来年も、英語教育史と現代の英語教育とをしっかり結びつけていく研究を志向し、精進を続けたいものです。

□ yoshimoto 2009/01/01 15:44
新年明けましておめでとうございます。
昨年は1回しかお会いできませんでした。
またお会いできますことを楽しみにしています。
リンク集、素晴らしいですね。活用させて頂きます。
ある講座で私が質問したことの返答にもなっているような気もしますが…。

□ umamoto 2009/01/01 17:47
yoshimotoさん、コメント有難うございました。今年もよろしくお願いします。ぜひまた例会にご参加くださればと思います。

□ tmrowing 2009/01/01 18:23
リンク集、指導要領の勉強会で早速活用させて頂いています。
拙ブログも取り上げて頂き恐縮です。
今度お会いした時に直接御礼を伝えたいと思っています。

□ umamoto 2009/01/01 21:03
tmrowingさん、コメントありがとうございました。英語教育史を研究する我々にブログでいつもエールを送ってくださって、とても励みになります。歴史を現代に活かす道筋を、これからも模索していきたいと思います。今年もどうぞよろしくお願いします。