2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

外来語のない歌詞集

「日本のことばを大切にし、余分な外来語を排した」と評される歌人の、コンプリートボックス(...)を聴き続けている。歌詞集をめくると、カタカナ語が皆無というわけではないが、そのほとんどは、日本語としてすでに定着している。 それでも、僕の日常会話…

切手と英学

最近手に入れた『切手に強くなる本』(北上 健 著、番町書房、1963年)。 単なる収集ガイドではない。200ページを超える「世界の切手で見る一日一史」には、一年366日、各日付のもとに関連する切手の写真を載せ、その図柄にまつわる解説が付く。たとえば1月…

歴史をよむ

太宰治と松本清張が同い年生まれであることは、「生誕百年」なる記念の年になって初めて知った。ま、勉強不足ということだけど、なんだか不思議な縁を感じるこの頃だ。 この季節になると、桜桃忌はあちこちで話題になる。僕が太宰の「桜桃」を読んだのは、そ…

小さな辞書の続き

小さい辞書の続編。ほんとうにポケットに入って、ちょっとしたときにいつでも参照できて、発信に役立つ英英辞典、ということになると、なかなかこれと言ったものが見つからないかも知れない。 先日の『英語学習語彙』はいい線いっている。その線で今日は手元…

Reproductionを目指す

『英語教育』7月号で、Leslie A. Hill氏がお亡くなりになったことを知る。 昨日は「私をこの道へ誘った」書物の一つを取り上げたが、L.A.Hill氏の Intermediate Stories for Reproduction も間違いなく、誘ってくれた教材の一つだ。 手にしたのは中学3年の…

小さな英語辞書

文庫本くらいのサイズで、長く手元に置いている小さな辞書がある。今日の写真の『中学英語入門辞典』(稲村松雄編、小学館、1977年)は、私をこの道へ誘った書物の一つだ。 約650語の「中学入門単語」には、それぞれカナによる発音、語義、例文、イラストが…

ひろしまの英学

郷土の英学の歴史を調べる中で、私の地元にゆかりの方々の温かさに触れ、涙が出るほど嬉しくなることがある。 研究の途中段階をネットに掲載すれば、これまでお会いしたことのない方々からお手紙やメールが届き、貴重な情報を提供して頂くことも数多い。皆様…

英教史:月報230号発行

日本英語教育史学会の月報230号を発行し、ウェブ配信とメール便発送を終えた。今回の冒頭ページはここ。 「私の仕事」の中心となっている両学会は、なぜかどちらも5月が一番忙しい。今日は日本英学史学会中国・四国支部の紀要発送も終え、まさに燃え尽き症候…