切手と英学

umamoto2009-06-25

最近手に入れた『切手に強くなる本』(北上 健 著、番町書房、1963年)。
単なる収集ガイドではない。200ページを超える「世界の切手で見る一日一史」には、一年366日、各日付のもとに関連する切手の写真を載せ、その図柄にまつわる解説が付く。たとえば1月5日は夏目漱石の肖像切手。この日が漱石の誕生日であることや、彼のドイツ語学習のエピソードが書かれている。
日本の文化人の肖像が描かれたものは、ほかにも内村鑑三福沢諭吉岡倉天心など、英学にかかわるエピソードとともに紹介されている。とにかく一日一枚の切手だから、どこから読んでも面白く、歴史の勉強になる。
僕の趣味と研究上の関心を結びつけるこの本は、間違いなく「手放せない一冊」だ。