小さな英語辞書

umamoto2009-06-19

文庫本くらいのサイズで、長く手元に置いている小さな辞書がある。今日の写真の『中学英語入門辞典』(稲村松雄編、小学館、1977年)は、私をこの道へ誘った書物の一つだ。
約650語の「中学入門単語」には、それぞれカナによる発音、語義、例文、イラストが付いている。続けて「絵でひく単語集」、これはEnglish Dudenを思わせる。さらに代名詞・形容詞・動詞の変化形や、日本語になった英単語、巻末には「中学基本単語集」という一覧もあり、とても親切なつくりになっている。総頁287。
この「小学六年生3月卒業お祝い号付録」、これまで手放せなかった理由が改めて分かったような気がする。
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大塚高信『英語学習語彙』(泰文堂、1938年)を入手した。ずいぶん前に国会図書館で出会って以来、手に入れたいと思っていた。
Prefaceに、"I have here selected as essential sense-units 5000 words with 1850 derivatives and 650 collocations which students should master in order to read and understand plain Standard English."とある。
戦前の、語彙選定の議論が活発に行われた時期の単語集だ。平易な英語で書かれた定義とともに、選定された見出し語の検討を進めてみたい。
こちらも文庫本より小さなハンディサイズ。持ち歩くのも楽しい。