米沢の英学史と海軍、ほか

  1. 松野良寅『海軍王国の誕生』我妻榮記念館(1997)
  2. 松野良寅(編著)『我妻榮―人と時代』我妻榮先生生誕百年記念実行委員会(1997)
  3. 松野良寅『春宵よもやま話―郷土史の散歩道』我妻榮記念館(1999)
  4. 松野良寅『英学史の周辺 雑学の小径』(2003)

(メモ)
 [1] 築地本願寺を設計した伊東忠太が登場します。彼の自画伝には「モゾル」「オス」「ホル」といった、変則英語の読みを紹介した一コマがありました。
(mother, us, her)
 [2] 米沢出身の民法学者我妻榮とその周辺。第1部「明治のあけぼの」では、中学校の英語教師だった父又次郎が学んだ明治初期の英学教育の様子が描かれ、興譲館を中心とする米沢の英学史の一端にふれることができました。
 [3] 平賀春二『源ない師匠講談十席』から一席紹介してありました。艦長室のジョニクロが毎日少しずつ減っているその理由は・・・。源内先生はこうした話がお好きだったようで。
 [4] 吉村昭『夜明けの雷鳴―医師高松凌雲』を取り上げ、歴史小説から「英学史研究の糸口が浮上してくる」(p,13)と述べられています。
吉村昭が『白い航跡』で書いた医師高木兼寛を扱ったブログを思い出しました。最近更新が無いようでちょっと寂しいですが。

★通読より積読、精読より拾読みの日々です。面白いなあと思った「糸口」をどう研究の形にするか。私の大きな課題です。