長いスランプ

日本の古本屋で「英学」を検索していて、『英語青年』第111巻第1号(1965年1月号)がヒットした。「日本の英学を支えた人々:福沢諭吉」とあるので早速注文した(加能屋書店)。どこかの図書館で復刻版を見れば良いのだろうが、これも何かの縁。僕の生まれた頃に出た号で、号数に1が並ぶのもいいな、と。大村喜吉先生による件の記事で「弾指」という言葉を知る。「英学発心」前の福沢が描かれている。

長いスランプが続いている。そんなわけで、このサイトも書かない日が続いています。なんたって、締め切りを過ぎた原稿が書けない(ま、いつものことだけど)。それでも年度末の忙しいスケジュールは次から次へと押し寄せてくる。忙しいけれど、頭と体をしっかり休めなければ、何も出てこないなあ。活字を追いながら、何かきっかけがつかめればよいのだけれど。

1965年の『英語青年』1月号。新刊紹介に福原麟太郎『書斎の無い家』がある。「この"毒"をすすめる」は人を教える仕事に従う人たちは必ず読んで欲しい、と荒正人氏が言う。

で、さっそく読んだ。「徳目や好例より前に、精神が燃焼していなければ」と福原先生は言う。そして与えられる人間像には、「笑い」「怒り」「野性」を加えたい、と。

よし、また笑って書き始めようか。