英学史: 支部ニューズレター48号

日本英学史学会 中国・四国支部のニューズレター48号を発行しました。12月2日(土)開催の支部例会の案内が中心です。ニューズレター全文(PDF)はここ

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今回の「広島英学史の周辺(十四)」
▼相談役の妹尾啓司先生より、頼山陽史跡資料館開館十一周年記念企画展「江戸の華 浮世絵展 〜 妹尾コレクション・ちりめん絵の世界」をご紹介頂きました。パンフレットによると、木版刷の浮世絵を押し縮めた「ちりめん絵」は、織物の縮緬に似た「しわ」が寄っていることからそう呼ばれるそうです。江戸時代の終わりから明治時代にかけて盛んに製作され、明治時代には日本のお伽噺を紹介した「ちりめん本」も数多く発行されたとのこと。これらは外国人に珍重されたそうです。長年にわたって妹尾先生が収集されたコレクションの展示は、頼山陽記念館(広島市中区袋町5-15 ℡ 082-542-7022 休館日は月曜)にて、11 月19 日(日)まで。▼広島県東部の府中市上下町では、企画展「岡田實麿」が開催されています。場所は上下歴史文化資料館(広島県府中市上下町上下1006 ℡ 0847-62-3999 休館日は月曜)。この資料館は旧岡田邸を改装したもの。實麿は夏目漱石の後に第一高等学校の教授となった英文学者です。翻訳書、英文和訳・和文英訳・英文法の参考書、検定教科書等、多くの著書を残しています。ちなみに妹の美知代は田山花袋『蒲団』のモデルとして知られ、晩年を庄原で過ごしました。この「上下が生んだ偉大な英米文学者の業績とその生涯を紹介」する企画展は11 月30 日(木)まで。▼全国大会で浅草を訪ねました。大会会場前の「馬道通り」を横切ると、そこは浅草寺。観光客が一杯で、まるでお祭りのような賑わいでした。仲見世通で食べた「揚げおかき」、神谷バーの名物カクテル「デンキブラン」など、浅草の味も楽しむことができました。ちょっとレトロで庶民的な雰囲気の神谷バーは、文人たちが愛した明治13 年創業の老舗。建物も大正期の建築とか。▼残暑の続いた今年の秋ですが、そろそろ温かいものが恋しい季節となりました。今年最初の「忘年会」は、高松の地でご一緒いたしましょう。(馬)
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いつも飲み会のお誘いで締めくくってばかり・・・