2009年を送る

雪の花

 研究発表という形で英学史・英語教育史の学会にデビューしたのは10年前。記録によると、次の発表をしている。

  • 「学習指導要領「必修語」の選定基準に関する歴史的研究」(1999年7月18日 第132回 日本英語教育史学会月例研究会・拓殖大学
  • 「学習指導要領の必修語の変遷について」(1999年5月29日 第40回 日本英学史学会広島支部研究例会・比治山大学

 いずれも、昭和33年の学習指導要領以来5回にわたって「別表」に掲げられた語のリストを歴史的に考察したものだ。この「別表」は、新しい指導要領では姿を消した。「必修語」が存在した50年の検証はまだまだこれからだが、縛りの一つが無くなった後の教科書にも注目していきたい。
 10年経って、英語教育の歴史が少しずつ見えてくるにつれ、研究したいテーマも増えてくる。全体像を掴むために広い範囲を網羅したいとの思いは強いが、狭い範囲に絞って追究する自分のテーマは大切にしたい。
 来年も、「これだけは」の思いを持ちながら、書き続けよう。
 今年お世話になった皆様に感謝しつつ、2009年を送る。
 新しい年も、どうぞよろしくお願いします。