英学史: 支部30周年記念例会

日本英学史学会中国・四国支部の今年度第1回例会(支部発足30周年記念例会)を無事に終えることができました。皆様に感謝です。当日のプログラムはニューズレター50号に掲載されています。
例会時に支部研究紀要『英學史論叢』第10号を無事に発刊することができました。以下に編集後記を掲載します。
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編集後記
◇『英學史論叢』第10号(通巻30号)を無事に刊行することができた。会員の皆様とともに、この喜びを分かち合いたいと思う。とりわけ、執筆者、査読者各位に心よりお礼申し上げたい。
◇今回の記念号には、支部年表、および紀要30年のあゆみが掲載されている。歴史を研究する学会が自らの歴史を検証すること、それは極めて重要なことであろう。まずは30年の豊かな歩みを知り、会員諸氏とともにこの年譜をアップデートしていきたい。膨大な記録を整理してくださった先生方に感謝しつつ。
◇顧問として会を支えてくださった江川義雄先生の訃報に驚いたのは、先生がお亡くなりになられて半年ほど経ってからのことであった。さらにこの記念号を目前にして元支部長・妹尾啓司先生の訃報が届いた。前号に「妹尾啓司文庫目録」を掲載し、ご提供くださった資料の利用に拍車がかかったところだと言うのに。謹んでお二人の先生方のご冥福をお祈りいたします。
◇前号の後記で「若手の牽引役を」と書いた三氏は、引き続き執筆者として名を連ねてくださった。世代交代が叫ばれて久しいが、大先輩の先生方から我々若手が受け継がなければならないものは、あまりにも膨大だ。「英学の気」に鋭く反応する仲間を、もっともっと増やしていかなければ。
◇紀要編集の任に就いて5回目の発刊となる。寄せられた原稿の一つひとつに込められた執筆者の熱い思いに応えるには、それに勝る愛情をすべてのページに注がなければ、と思う。こうした立場を誇りに思い、自らを奮い立たせたい。会員諸氏の益々のご支援をお願いする次第である。100ページを超えた『英學史論叢』が、さらに大きく成長することを願って。(T.U.)