大学で学ぶ理由

IDE現代の高等教育』という機関誌が回覧で回ってくる。ちょっと「まじめに」拾い読みをしてみた。
特集「大学の社会貢献」に寄せられた記事の中で鷲田清一氏は、美術館へ足を運ぶ理由を「1.見たかったものを見に行く。2.見たこともないものを見に行く。3.見なければならないものを見に行く。」という言葉を引きながら、ひとが大学で学ぶ理由も同じだ、と述べている。興味を持って大学に入り、これまでそうした問いが存在することさえ知らなかったものに目覚め、人として知っておかねばならない「教養」に気づく、というのだ。
これまで、目覚めさせたり、気づかせてきただろうか、と反省。
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もうひとつ。小林俊一氏は「地域の文化の発掘、研究、啓蒙に努めることは、地域貢献の重要な要素。理系の大学でありながらそのような機能を持ち続けることはきわめて好ましい」と書いている。
理系の学部に属し、庄原英学校や広島英学の研究を続ける「勇気」を与えられたようだ。