歴史を科学することと、科学を歴史すること / 藤木の桜

「歴史を科学する」という言い方がある。ここの「科学する」というのは、科学的な手法で研究する、あるいは科学的な見方でものを考える、といったところか。歴史研究を科学的に進めることは、これまで以上に考えていきたいこと。
「○○を歴史する」という言い方も、グーグルでは僅かながらヒットする。何かの歴史を辿ってみる、ということか。科学には「個別の専門分野に分かれた学問の総称」という意味もあるので、学問の歴史を見ることも「科学を歴史する」と言えるかもしれない。
「健康を科学する」というCMがあったからか、「○○を科学する」は「歴史する」よりも遙かに高頻度だ。歴史する人が急増すれば、状況は変わるかも知れないが。

英学とは、日本における科学を歴史すること、そしてその研究者は、歴史を科学する。

なんだか分かったような分からんような・・・。こんなことを考えたのは、最近次の2冊の本を買って、ぱらぱらめくっているから。

科学の歴史というよりも、テクノロジーの歴史ということになろうか。前者には機械以前の思想を紹介した本も紹介されているし、この分野の専門書を読む場所として国会図書館がおすすめの場所として挙げられていることも興味深かった。コンピュータの世界の歴史を辿り、数多い未知語を解消するきっかけになりそうだ。
後者は機能とデザインの歴史といったところか。これまでに僕が使ったことがあるマックは、OS8の頃にパイオニアMPCを少し、そして今のiMac G5だけなので、詳しくはないのだけど、デザインの歴史とマック精神に触れるための写真満載の書だ。Airに惹かれ始めた私がここにいる(バイオ一筋と言ってたくせに・・・)。
次のマシンの導入は、何年先になるか分からないけれど。

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藤木の桜

【英学徒の隠れ家日記より】


樹齢はそろそろ300年ほどだそうです。ここを通りかかるたびにシャッターを切っている人に出会います。
riversonさんがブログで紹介してくれたので、夕暮れ時の写真をアップします。
http://d.hatena.ne.jp/riverson/20080414
大きな幹の傍に小さな祠。藤木某は悪代官であったとか、落武者であろうとか、諸説あるようです。


□ riverson 2008/04/16 22:49
ども、riversonです。やっぱり、いい佇まいですね。様子がいいって言うんでしょうかね。
追)ここに書くのもおかしいですが、僕も『Macintosh名機図鑑』を買いましたよ。

□ umamoto 2008/04/18 07:49
いつもコメントありがとうございます。夕暮れ時の撮影の後、古い酒蔵を改装した居酒屋へ行ってきました。この街の歴史散歩が日課のようになっています。ニッカはしばらく行ってませんが・・・。