ゴールドフィンガーを支えるオロナイン

【英学徒の隠れ家日記より】

月に一度、右中指の腹をテカテカさせながら、紙を折る。今回はいつもの5倍の枚数。さすがのゴールドフィンガーもお疲れの様子。

写真のオロナインは指に塗るためではない。折り目の仕上げに、折った紙10部程度をまとめて圧縮する。そのときにオロナインの容器(陶器か?)の曲面を押し付けて滑らせる。
単1の乾電池がいいよ、と教えてくれた人があるが、僕はなぜかオロナインが手に馴染む。

オロナインの容器で二つ折を終え、今度はそれを封入のために三つ折。ふたたびゴールドフィンガーの出番だ。ここから先は、オロナインによる押さえは無し。ひたすら折って、封筒に入れ、封をする。
ふと、憑かれたように没頭している自分に気付く。さすがに疲れた。金、土、日、月と、かかりっきりだったな、と思いながら、ものすごく不安になる。
かかりっきりになれなくなったら、どうしよう?