喜界島

【英学徒の隠れ家日記より】

来週の講座で『俊寛』を取り上げるので、安藤貫一氏の英訳とともに、俊寛の周辺情報にあたっている。
俊寛』の舞台は「鬼界が島」。現在の硫黄島との説もあるが、他にも二島、名乗りを上げている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%8A%E5%AF%9B
ここに喜界島があるのは納得だ。同じ読みだ。それに、隠れ家近くのスーパーで目に留まった黒糖焼酎「喜界島」を見た俊寛、おっと、瞬間に、ピンと来た。
http://www.kurochu.jp/
研究対象に一行でも触れた文献があれば、なんとしても手に入れる。こうやって本を集めるのが、歴史家の正しい姿勢だと思う。しかしそこで終わりではない。周辺情報も舐め尽くす。ちびり、ちびり、であっても。

だから30度のボトルを手にしたのは、正解なのだ。ウェブサイトには「酒好きにはたまらない逸品」とある。その通りだ。
スーパーの棚に、同社の「クレオパトラ」を見つけた。ペリーが日本にやってきたときに、この島をそう呼んだとされた時代があったらしい。そこからのネーミングか。
ほーら、「英学」に近づいてきたぞ。

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