英学史:ニューズレターNo.72

支部ニューズレターNo.72を発行。
http://tom.edisc.jp/eigaku/newsletter_bn/newsletter72.pdf


広島英学史の周辺(38)

前任の大学では,四国方面への高校訪問を積極的に行っており,その一環で今治を訪ねたことがある。しまなみ海道が完成する前のことだ。一部の区間を除き,フェリーを使って島々の高等学校を訪ねた。夕方,今治港近くの宿に着いてほっと一息ついたことを思い出す。▼瀬戸の島々の眺めと穏やかな海,それを当たり前のこととして育った。それがどんなに素晴らしいことか,広島へ帰るフェリーの中で聞かされた。佐渡で育った同僚は,こんな海がうらやましいと言う。車なし,仕事なしで盃を傾ける,そんな瀬戸の船旅がしたいね,という思いが強まった。▼それ以降も四国へ足を運ぶことは多い。ただ,船で渡ることはほとんどなくなり,車なし,仕事なしの機会は遠ざかるばかりだ。それでもやはり,四国はいい。▼愛媛県には,伊予史談会や今治史談会という郷土史研究の拠点があり,長きにわたり活発な活動が続けられている。その愛媛の今治で初の研究例会。ご当地の研究を続けてこられたお二人の発表が今から楽しみだ。▼では皆様,冬の今治でお会いしましょう。(馬)