日本英語教育史学会月報192号

http://tom.edisc.jp/e-kyoikushi/月報192号が発行されました。

EDITOR'S BOX 前回の月報でご紹介した拓殖大学オープンカレッジに参加しました(6月18日)。伊村先生、小篠先生によるご講演では、時代の流れと国際的な広がりの中での英語教育が論じられ、続く質疑応答を含めて実に刺激的で楽しいお話が続きました。大変「濃い」時間を過ごすことができたと思います。▼オープンカレッジでの収穫・その2。主催者である拓殖大学人文科学研究所の紀要『人文・自然・人間科学研究』12号(2004)、13号(2005)を頂戴しました。いずれも巻頭論文は音在謙介先生のご論考「ヘミングウェイにおける海と浪―カタストロフィーの技巧」(12号)、“Hemingway and Haiku: The Hidden Structure Beneath the Surface.”(13号)です。▼翌6月19日は都立工業高専で初めての月例会。交通の便も良くしかも綺麗な会場で活発な議論が交わされました。山田豪先生に感謝です。▼例会の収穫・その2。当日は本編で触れたお二方の発表のみならず、様々なご研究成果を手にすることができました。江利川春雄先生より2本の論文の抜刷(ひとつは「英語「戦略計画」の批判的考察」『中部地区英語教育学会紀要』34(2004)、もうひとつは東悦子先生との共著「和歌山師範附属小学校における低学年の英語教育―1920年代における石口儀太郎の実践を中心に」『和歌山大学紀州経済史文化史研究所紀要』25号(2005))。伊藤裕道先生より、6月4日に開催された日本英学史学会第404回例会でのご発表資料「Bain英文典の再検討―Bainが先か、Swintonが先か」。島岡丘先生より、『日本語からスーパーネイティヴの英語へ』(創拓社出版, 2004)。▼2日にわたる収穫は、いずれもご研究の蓄積に裏打ちされた明快な主張が展開され、大変読み応えあるご論考ばかりです。▼こうした研究との「出会い」は私にとって宝物です。もちろん例会でお会いし、直接お話を伺う喜びは、それこそ何物にも替え難いと毎月のように感じています。▼7月例会も再び都立工業高専を会場に行なわれます。お会いできますことを楽しみに。(HB)