本に関することばの英和辞典

umamoto2009-09-28

 写真は、小河次吉著『英和圖書及圖書館語彙』丙午出版社, 1927年。金沢工業高等学校の図書館員である著者が、図書館や出版など、本に関する述語を集め、解説や訳語をまとめた英和辞典。本を愛する人の地道な作業が結実した書だ。
 ふだん何気なく目にしている fist や dagger などの記号や様々なフォントの名称、本の素材や作成過程に関わる用語が並ぶ。活字の実例や図版も楽しい。
 travelling library という表現に目が止まった。読むことよりも借りることが好きだった僕は、小学校の校庭へやって来る「ともはと号」が待ち遠しかった。かつては、作りつけの本棚に並ぶ本を見るためにステップを上って乗り込むバスのような、レントゲン車のようなつくりだったように思う。今走っているのはワゴン式の書架を積み込むトレーラーのようだ。
http://www.library.city.hiroshima.jp/guide/library/tomohato/index.html
 スーパーカーSUVよりも、書架を積んだ車に乗ってみたいものだと思う。僕のミニバンに書架を積んで、遠出するのもたのしそうだな・・・。
◆◆◆
 今日の辞典は、先日東京で求めたもの。8月9月に古書店やネットであれこれ手に入れたので、それを紹介していけば、結構毎日のようにブログが更新できるな、と思っていたのだけれど。まあ、ぼちぼち書いていこうと思います。