2005-01-01から1年間の記事一覧

小野圭次郎の訳書

パートリッヂ(大瀬甚太郎・小野圭次郎 訳)(1915)『新教育の理論及び実際』東京成美堂 (日本の古本屋より、あじさい堂書店で3,150円) パートリッジ氏によるスタンレー・ホール博士の学説紹介の書。各科教授法の「外国語」の項に、いろいろと参考になる…

へるん42号

『へるん』42(2005)八雲会(特集:ラフカディオ・ハーン没後100年) (メモ)ご寄稿者のひとり、風呂鞏先生より頂戴しました。小泉八雲研究は、どこまでも広く、どこまでも深いな、という印象を強く持ちました。書評で取り上げられた高木大幹『ハーンの面…

英文法書

Swan, Michael. Practical English Usage. 3rd ed. OUP, 2005. (メモ)院生の頃に初版に出会って以来のファン。何か文法的に気になることがあれば、だいたい江川泰一郎『英文法解説』か、このSwanのPEUを見る、ということを繰り返してきました。『ジーニア…

教育学大事典

細谷俊夫ほか(編)(1978)『教育学大事典』第一法規. ★日本の古本屋から、アカデミイ書店で4,900円。6巻+索引付き。第6巻に旧教育法令や、明治以降の学校系統図があって、英語教育史の研究に便利。 ★本当は『英語の授業分析』に、同編者の同事典(ただ…

英語授業の「型」

図書館に依頼しておいた論文のコピー(松村幹男「大正期における中学校の英語授業」)が届きました。英語授業の「教案」の歴史を調べ中。広島高師附中で大正11年に行われた公開授業において、略案の形式をとった「教法」が示されたとか。現物があるなら、ぜ…

小野圭次郎の参考書

先の日本英語教育史学会月例会に参加された方から、小野圭の参考書を貸してくれないか、との依頼を受けました。手元にあるのは、『新制英語の単語研究法』山海堂(1931年初版、1949年334版)、『新制英語の文法研究法』山海堂(1928年初版、1951年286版)の…

米沢の英学史と海軍、ほか

松野良寅『海軍王国の誕生』我妻榮記念館(1997) 松野良寅(編著)『我妻榮―人と時代』我妻榮先生生誕百年記念実行委員会(1997) 松野良寅『春宵よもやま話―郷土史の散歩道』我妻榮記念館(1999) 松野良寅『英学史の周辺 雑学の小径』(2003) (メモ) […

英学史と辞書

早川勇『初期英和辞典の編纂法』中部日本教育文化会(1997) 早川勇『ウェブスター辞書と英和辞典』中部日本教育文化会(1998) 山岸勝榮『学習和英辞典編纂論とその実践』こびあん書房(2001) (メモ) [1] 英和辞典にまつわる従来の歴史観を否定すること…

日本英語教育史学会月報192号

http://tom.edisc.jp/e-kyoikushi/月報192号が発行されました。EDITOR'S BOX 前回の月報でご紹介した拓殖大学オープンカレッジに参加しました(6月18日)。伊村先生、小篠先生によるご講演では、時代の流れと国際的な広がりの中での英語教育が論じられ、続く…

語彙学習研究書

ネーション, I.S.P.(吉田晴世・三根浩 訳)『英語教師のためのボキャブラリーラーニング』松柏社(2005) ★訳者の方よりご寄贈いただきました。原著をより理解する助けとなり、今後の研究と実践に大いに役立ちそうです。 (メモ)外国語教育における語彙を…

辞書関係の研究物

村田年(監修)(2005)『電子辞書活用ハンドブック2005』カシオ教育研究所. ★シンポでご一緒した村田先生より。いろんな活用法があるもんですね。 関山健治「辞書をどう教えるかー電子辞書を視野に入れた辞書指導の方向性」『ことばと人間』(「言語と人間…

連想語学習の注意点

ただし、連想関係にある語を何でもかんでも一度に覚えよう、という欲張った学習にならないよう注意が必要かと思います。Nation (1990) も指摘するように、連想関係によって学習が促進される面もあれば、阻害されることもあるからです。例えば、反対語などを…

日本英語表現学会

日本英語表現学会第34回大会が比治山大学(広島)で開かれました。僕の古巣が開催校ということもあって、シンポジウム「電子辞書について」の提案者として指名を受けましたので、辞書利用の歴史的概観を少し踏まえた提案を行いました(ハンドアウト集より)…

日本英語教育史学会第185回月例研究会

日本英語教育史学会第185回の研究例会へ出席しました。今回の発表は次の2点。1.伊藤裕道(日本大学)「日本における学習英文法の歴史と課題(中間報告)」 (メモ)一次資料を用いて先行諸説に見られる不備や疑問点を鮮やかに斬る伊藤先生のご研究に感銘…

ふるほん

▼文紀堂 (この古書店の情報は、ここに出ています) 惣郷正明 『辞書風物詩』 朝日新聞社(1973年)500円 (メモ)『日本基本漢字』を著した大西雅雄氏を「日本のカーネギー」と呼び、80万枚のカードに基づくその業績を高く評価しています。 函カバーの装丁…

日本英語教育史学会ホームページ

更新しました。 http://tom.edisc.jp/e-kyoikushi/

英学史学会支部例会

日本英学史学会中国・四国支部の研究例会を開催しました。

英語教育史学会月報

日本英語教育史学会月報191号を発行しました。

和歌山大会終了

無事終わりました。和歌山大学関係者の皆様に感謝です。

和歌山での教科書展

次の通り「ニュース和歌山」にて報じられました。 http://www.nwn.jp/kakokizi/20050514/itimen/itimen.html

英語教育史学会

和歌山での全国大会が近づいてきました。初日のシンポジウム「戦後英語教科書の歴史と展望」では、パネリストとして「英語教科書の計量的分析」という発表をする予定。今日はそのハンドアウトの印刷とホチキス止め。発表の趣旨は、英語教科書のテクストの諸…

新刊(amazon)

近藤忠義『サムライたちが学んだ英語』碧天社 2004. バイバー, ダグラスほか(斉藤俊雄ほか訳)『コーパス言語学』南雲堂 2003.

新刊

Halliday, M.A.K., et al. Lexicology and Corpus Linguistics. London: Continuum, 2004.

ふるほん

日之出書房 齊藤俊雄『英語史研究の軌跡』英宝社 1997 (1,800円) まつおか書房 アシュトン, ガイ&バーナード, ルー(北村裕・監訳)『The BNC Handbook コーパス言語学への誘い』松柏社 2004 (2,000円)

英学史支部ニューズレター

日本英学史学会中国・四国支部ニューズレターNo.42を発行しました。 「あとがき」の代わりに綴っているコラムです。広島英学史の周辺(8) ▼広島高等師範学校附属中学校を前身とする広島大学附属 中・高等学校『創立百年史』が刊行されました。全3巻(上 巻…

辞書

ある方から『研究社新英和大辞典』第4版(1960)を頂きました。もう使わないから、と。昭和48年、4,200円、というメモ書きが、奥付のあたりにありました。古い辞書はいつ見てもワクワクします。ま、こんなだから、英学史や英語教育史の世界にいるわけですが…

ふるほん

▼ブックオフ相田店 植草甚一『古本とジャズ』(ランティエ叢書10)角川春樹事務所 1997年 (550円) 即興でスラスラっとかけたわけは、そのころやたらと英語の文章を暗記していたからであって、大げさに言うとジャズ・ミュージシャンの即興演奏ってところか…

ふるほん

▼ブックオフ広島温品店 「知的生産の技術」研究会(編)『わたしの知的生産の技術』講談社 1978年 (105円) 小石雄一『「朝」の達人』二期出版 1991年 (105円) 高田宏『言葉の影法師』筑摩書房 1984年 (105円) 最大の辞書と最も精緻な文法ををコンピュ…

英学史「学会報」

4月11日に書いた「ブログに挑戦!」の掲載された「日本英学史学会報」No.106(日本英学史学会)が発刊されました。慌ててこの「英学史日記」を整備しています。これまでは、単に買った本や、書いた文章の断片を記録していただけですが、今日からコメントも書…

英学史や英語教育史の研究では、古い資料を掘り起こすことはもちろん重要ですが、今自分がやっていることの記録を残していくこともまた、大切な資料の蓄積となる、ということを教わりました。ということで、今、大学の授業で使っている参考書類や、自分の勉…